初めての海外旅行
初めて海外旅行となれば、わからないことだらけで不安も多いと思います。ここでは、海外旅行の事前準備から出入国手続の流れ、そしてもしものトラブルへの対処法などについてまとめてみました。
海外へ出国する場合、自分の身分を証明するパスポートを取得しなければなりません。パスポートを取得するためには、最短でも7日間程度かかります。
申請の仕方は、各都道府県の旅券事務所の申請窓口で申請します。申請は本人が直接旅券事務所へ行かなくても代理申請という方法がありますが、受領は必ず本人が旅券事務所へ行かなければなりません。仕事などの都合で、どうしても自分で申請のできない人は、旅行代理店などで手数料を支払えば代理申請を行ってくれます。代理申請をする場合は日数に余裕を持ちましょう。
2 戸籍謄本又は抄本 1通
3 住民票写し 1通(住民基本台帳ネットワークシステムの運用を開始した都道府県の
申請窓口で申請をされる方は原則不要)
4 縦45ミリメートル×横35ミリメートル(ふちなし)
5 身元確認書類(運転免許証など)
パスポートで注意が必要なのは残存期間です。渡航する国によってはパスポートの残存期間が半年必要だったり、3ヶ月必要だったりする場合があります。残存期間が足りないと、旅行にいけません。そのようなことのないように、注意しましょう。
パスポートが盗難にあった場合、日本大使館に行って再発行してもらわなければなりません。そのとき、パスポートのコピーがあると手続きが早くすみます。
【ビザの取得】
ビザは入国許可証のようなものと考えてもらったらいいと思います。ただ、最終的な入国の許可は入国の際の審査官の判断になります。パスポートに査証(Visa)というページがありますが、そこにビザをホチキスでとめますので、書き込みは厳禁です。
ビザ(入国査証)が要らない国がだいぶ増えてきましたが、まだ必要な国もあります。ビザの申請は旅行代理店に依頼することができますが手数料がかかります。時間がある人は自分で取ってみてもいいでしょう。特に難しいことはなく取得できます。以下に現在ビザが必要な国を列挙します。
(アジア)
インド
インドネシア共和国
カンボジア王国
アフガニスタン・イスラム国
ネパール
バングラディシュ人民共和国
パキスタン・イスラム共和国
ブータン王国
ミャンマー連邦
モンゴル国
朝鮮民主主義人民共和国
(中近東)
イエメン共和国
イラク共和国
イラン・イスラム共和国
オマーン国
カタール国
クウェート国
サウジアラビア王国
シリア・アラブ共和国
バーレーン王国
ヨルダン・ハシミテ王国
レバノン共和国
(アフリカ)
大リビア・アラブ社会主義人民国
中央アフリカ共和国
アルジェリア民主人民共和国
アンゴラ共和国
ウガンダ共和国
エジプト・アラブ共和国
エチオピア連邦民主共和国
カメルーン共和国
ガーナ共和国
ギニア共和国
ケニア共和国
コートジボアール共和国
コンゴ民主共和国
ザンビア共和国
ジンバブエ共和国
スーダン共和国
セイシェル共和国
タンザニア連合共和国
ナイジェリア共和国
ニジェール共和国
マダガスカル共和国
マリ共和国
モザンビーク共和国
リベリア共和国
(中南米)
米領バージン諸島(米国)
トリニダード・トバコ共和国(英国)
パナマ共和国
ブラジル連邦共和国
プエルトリコ
ベリーズ
(大洋州)
オーストラリア
ナウル共和国
パプア ニューギニア
(ロシア・東欧)
アゼルバイジャン共和国
アルメニア共和国
ウズベキスタン共和国
カザフスタン共和国
タジキスタン共和国
トルクメニスタン
ベラルーシ共和国
ロシア連邦
【日本出国の手続き】
① 搭乗手続
搭乗手続きの受付は、出発時刻の2時間前からです。出発便の航空会社のカウンターで登場手続きを行います。まず、カウンターに並ぶ前に機内に預ける受託手荷物のX線検査を受けます。その後、カウンターでパスポートと航空券を呈示して座席を指定します。そして受託手荷物を預けて搭乗券と受託手荷物預証を受け取ります。その場で必ず搭乗券とクレームタグの便名と行先を確認しましょう。
搭乗手続きが終わると、出発までしばらく時間があきます。国際便の空港には、レストランやドラッグショップ、売店、銀行、さらには海外旅行保険カウンターなどの施設が揃っています。出発までの時間を有効に使って過ごしましょう。
② 手荷物検査(エックス線検査)
出国カウンターでは、ハイジャック防止のためにショルダーバッグやハンドバックなどのX線検査を行ないます。ナイフ・剃刀・爪切などが発見されると没収されます。パソコンなどは単体チェックを要求されます。次に、ボディチェックを受けます。コートなど体を覆うものを脱ぎ、腕時計・鍵・ベルトなどと一緒に検査トレーに入れて、ベルトコンベヤーに乗せ、金属探知ゲートをくぐります。金属類が探知されるとブザーにより知らされます。ボディチェックを受けます。
③ 機内へ搭乗
自分が乗る飛行機の搭乗口の前で出発まで待ちます。国際空港が広く、間違った飛行機の搭乗口の前で待たないように注意しましょう。まだ時間があると思って免税店などをうろうろとしていると、あっという間に搭乗時間になりますので、時間に余裕をもって行動しましょう。
【フライトにおけるヘルスケア】
・乾燥対策
飛行機の中は大変乾燥していることをご存知でしょうか。長時間飛行中の機内の湿度は20%以下まで下がります。フライト時間を快適に過ごすためには、体の乾燥防止が重要です。体内の乾燥を防ぐためにも、エコノミークラス症候群を予防するためにも、水分補給を欠かすことができません。機内では、水、ジュース、アルコールなどの飲み物が無料で配られますが、機内気圧の関係からアルコールによる酔いは地上より強く、飲みすぎには注意しましょう。また、乾燥は目にも及ぶのでコンタクトレンズをしている方はなるべくはずすことをおすすめします。
・エコノミークラス症候群
エコノミークラス症候群という言葉を耳にしたことがあると思います。エコノミークラス症候群とは、長時間下肢を動かさないでいると、大腿の静脈に血栓ができる「静脈血栓症」のことをいいます。そうならないためにも、機内の中で歩いたり、座席でのリラクゼーションストレッチや足のマッサージなどをして意識的に血行をよくするようにしましょう。ミネラルウォターなどの水分を十分とって血栓ができることを防ぐことも大切です。
・航空性中耳炎
航空性中耳炎とは、機内の気圧の変化により耳が詰まったような、耳がツーンとなる症状です。経験したことのある人も多いのではないでしょうか。その対処策は、息を大きく吸い込み、口を閉じ、鼻をつまんで吸い込んだ息を軽く耳から出すようにすると、正常に戻すことができます。
・時差ぼけ対策
時差ぼけはとても疲れます。せっかくの楽しい旅行が時差ぼけで台無しにならないように、機内から時差ぼけ対策をするのも手です。まず、搭乗したら直ちに腕時計を目的地時間に合わせます。そして日本時間ではなく、目的地の時間で機内の食事をとったり、睡眠をとったりするようにします。実は、航空会社も目的地時間を意識して機内食の準備をしているようで、それを知らないと食事の時間が遅いな~と感じるかもしれません。
また、「今、日本時間では何時だろう」という意識は排除するのも秘訣です。感覚的にも目的地の時間の感覚に慣らしていくことが時差ぼけには大切です。
【特別機内食サービス】
機内サービスには、特別機内食というのがあるのをご存知でしょうか。これは健康、幼児、宗教のために特定の食事を避けなければならない人のためのサービスです。アレルギー食、低コレステロール食、糖尿病食、ベジタリアン食などを選択することができます。ただし、このサービスを受けるためには、出発便の96時間前までに航空会社に連絡しまければなりません。搭乗後、この旨を機内乗務員に申し出ます。
【外国入国での手続き】
外国の空港に到着すると、到着案内に沿って入国審査カウンターに進みます。税関や入国審査や検疫などを受けます。
① 入国審査(Immigration)
入国審査は、外国人パスポート(Foreign Passport)と表示されているカウンターに並び、パスポートと入国カードを呈示します。入国カードは機内で配られますので、それを受け取り記入しておきます。入国スタンプを押されたパスポートを返却されて入国審査完了です。まれに、入国審査官から英語で滞在目的を尋ねられることがあります。観光ならサイトシーイングと答えればOKです。簡単な英会話は覚えておきましょう。
② 税関(Custom)
入国審査を済ませたら、パッケージクレームの到着便のターンテーブルで受託手荷物を取り税関に進みます。入国した国の免税範囲外の手荷物があるときには、税関申告書とともに申告します。免税範囲内であれば到着ロビーに進みます。
【外国出国での手続き】
① リコンフォーム(予約再確認)
帰国便の72時間前までに、帰国便のリコンフォーム(予約再確認)をしなければなりません。リコンフォームとは、航空会社に対し予約便に搭乗する旨を連絡することです。航空会社によっては、これを怠ると便の予約が取り消されることさえあるようです。海外ツアーでは、添乗員が行なうため個々人がリコンフォームをする必要はありません。
なぜリコンフォームが必要なのかといいますと、通常、航空会社はキャンセル客を見越して、便の座席数を超えた航空券を売り出します。そして万一、キャンセル客が少ないときには、リコンフォームをした人を優先して受け入れ、リコンフォームを怠った人は、別便に振分けるなどの対応をはかることに成るのです。ちょっと強引ですよね。
ただし、最近、欧米のほとんどの主要航空会社は、リコンフォームを省略しています。航空券購入時に、リコンフォームの必要性の有無を確認しておきましょう。
② 外国出国
航空会社のカウンターでの搭乗手続きは出発便の2時間前です。遅れないようにしましょう。特にフランスでは、税関での免税品の「輸出承認スタンプ」をチェックインの前に行ないますので、早めに空港に行く必要があります。
③ 外貨を日本円に両替
現地通貨の紙幣を日本円に両替するチャンスです。日本の銀行でも米ドルやユーロなどの外貨は両替できますが、その他の外貨は両替できないこともありますので、帰国便の空港で両替しておくと良いでしょう。ちなみに両替が可能なのは紙幣だけです。手元に残った小銭は、みやげ物などを買う際に使い切ってしまうことが得策です。
④ 搭乗手続き
出発便のカウンターで、航空券とパスポートを呈示、受託手荷物を預け、座席を指定して搭乗券と受託手荷物預け証を受け取ります。日本を出国するときと作業は同じです。
⑤ 税関(Custom)
世界各国の国々とも出国の際は、税関で何かを聞かれることも無く簡単です。通常、このステップで免税手続、すなわち、税関でグローバル・ファンド・チェック(免税申請書)に輸出証明スタンプを押してもらうことになります。
⑥ セキュリティチェック
X線によるボディチェックと機内持込手荷物を行ないます。日本出国時と同様、ボディチェックは金属探知ゲートをくぐりぬけ、持込手荷物はコンベアーに乗せて検査を受けます。
【海外旅行トラブル】
① 盗難
海外旅行でよく発生する盗難トラブルは、スリ、置き引き、ひったくり、詐欺、強盗などです。強盗は、人通りのないないところ、少ないところを避ければ防ぐことができますが、スリや置き引き、ひったくりなどの盗難トラブルは、観光地や繁華街の人ごみのなかで発生するトラブルです。
観光施設に見とれていて、いつのまにかハンドバックやウエストポーチから財布が抜き取られるということがよくあります。被害にあわないためにも、周囲にいつも目を光らせておくことも大切です。日本人は、海外での安全意識が欠如しており、無警戒、無防備、無認識であると指摘されています。たとえば、かばんはたすき掛けの鞄が安全です。貴重品や現金は、たすき掛けのベルトのついたショルダーの鞄に入れ、さらにお腹の前で抱えるようにもつと良いでしょう。
② 水
東南アジアを除いてはほとんどの国が日本より空気が乾燥しています。日本での普段の生活以上に水分を意識的に補給するようにしましょう。スポーツドリンクの粉末をネラルウォーターに溶かして飲むのも良いでしょう。現地でミネラルウォーターを購入される場合は、購入するとき栓がちゃんと閉まっているか確認して購入してください。日本の水はミネラル分が少ない軟水なのですが、ミネラル分の多い硬水の国もあります。硬水に飲みなれていない場合、便がゆるくなる場合があります。
また、水事情が悪い国に旅行へ行ったときは、水道の蛇口から直接水を飲まないようにしましょう。また、氷の入った飲み物も危険です。氷は蛇口の水を直接凍らせたものが多いからです。さらに生野菜も水で洗っているので食べるのは控えたほうがいいと思います。
③ 食事
ホテルでの食事がツアーの代金に含まれている場合、間違って食事代金が請求される場合があります。そのような場合は当然支払う必要がありません。ただし、通常飲み物代はツアー代金に含まれていないので支払います。チップの習慣がある国でも、ツアーで出される食事はチップが込みですので、払う必要はありません。
【盗難の対応】
パスポートや現金、クレジットカード、航空券、携行品などがの紛失や盗難に遭ったときは、まず、地域の警察に届け出ます。そしてパスポートの再発給および海外旅行保険の保険金請求のとき必要となる「盗難・紛失届出証明書」や「ポリスレポート」(被害届)を申請します。また、クレジットカードの不正使用を回避するために、速やかにカード会社に対しカードの無効手続を行います。
このような万一の盗難や紛失に備えて、パスポートやクレジットカードのコピーおよびパスポート再発行用写真2枚を携行することをおすすめします。
【海外旅行での病気・怪我の対応】
病気やケガの発生の際には、添乗員同行のパッケージツアーであれば添乗員に連絡します。個人旅行やフリーツアーであれば、ホテルのスタッフに相談して契約している医師に診察してもらうと良いでしょう。状態が悪ければ救急車を呼んでもらいます。無理をせず、スケジュールをキャンセルや変更してホテルで安静にするなどの健康管理に心がけましょう。
【帰国のための渡航書】
パスポートの紛失、盗難に遭った場合、日本大使館もしくは領事館で「帰国のための渡航書」を申請し取得すれば、パスポートの再発給申請をするよりも早く帰国ができます。また、「帰国のための渡航書」で第3国に入国することはできませんが航空便の経由乗継ぎは可能です。
【海外保険】